入籍することが決まったのち、新居へ引っ越すタイミングに悩む方は多くいるのではないでしょうか。
入籍や引っ越しには多くの手続きが必要になり、時間が取られてしまうイメージがあるため、別々で行うのが効率的だと思いがちです。
しかし、実は入籍と引越しを同時に行うことで、時間や手間が随分と削減できるのです。
この記事では、入籍と引っ越しを同時に行うメリットや、手続きの流れについて紹介します。
入籍と引っ越しは同時に済ませるのがおすすめ
入籍や引っ越しの手続きは、在住している地域の役所で行うのが一般的です。
そのため、引っ越し先で入籍を行えば、住所変更や入籍にともなう手続きも1日で済ませられます。
対して、入籍後に引っ越しする場合や引っ越しを済ませてから入籍する場合、住所変更や氏名変更などの手続きをそれぞれ別日に行わなければなりません。
仕事が忙しいなど、なかなか役所が開いている時間帯に休みを取ることができない人は、入籍と引っ越しを同時に行うのがおすすめです。
引っ越しの際には、引っ越す前に居住していた地域の役所で転出届を出して「転出証明書」を取得し、引っ越し先の役所に転入届とともに提出します。
入籍の際には、マイナンバーカードや国民健康保険・国民年金の氏名変更のほか、パスポートや運転免許証の住所や氏名の変更、銀行口座の名義変更などの手続きも必要です。
役所や銀行の窓口業務は、基本的に平日の日中に行われています。
入籍と引っ越しの手続きを同時に行えば、必要な手続きをまとめて行えるため、休みの取得も1日のみで済みます。
【必要なものリスト】入籍と引っ越しを同時にするときの流れ
入籍と引っ越しを同時に行う場合、手続きの流れを把握して必要なものを準備しておくことで効率的に済ませることができます。
ここからは、入籍と引っ越しを同時にするときの流れと、準備しておくべきものについて紹介します。
1.(転居前の役所)転居届・転出届の提出
転居届もしくは転出届の提出は、引っ越し日より前の2週間以内に、前住所のある地域の役所で済ませておきましょう。
同一の市区町村内で引っ越す場合には「転居届」、異なる市区町村へ引っ越す場合には「転出届」を出す必要があります。
転居届や転出届の提出に必要になるものは、以下のとおりです。
- マイナンバーカードや免許証などの本人確認書類
- 保険証や医療証(元の市区町村役場が発行している場合は、返却や変更が必要になるため)
- 印鑑
- 転居届もしくは転出届
転居届や転出届は、役所に置いてあるため、事前に取得して記載してから持参するか、届け出を行う当日にその場で記入して提出しましょう。
2.(転居後の役所)婚姻届けと転入届の提出
転居後の役所では、引っ越しにともなう転入届の提出と同時に、入籍に必要な婚姻届の提出も必要になります。
以下のような流れで手続きを進めると、スムーズに済ませることができます。
必要な書類を取得するタイミングは注意して進めてください。
1.戸籍謄本を取得する
本籍地のある役所で、戸籍謄本の取得申請を行います。
本籍地が遠方にある場合には、郵送取得も可能です。
戸籍謄本の請求書を自治体のホームページなどから印刷して記入し、戸籍謄本の取得に必要な手数料(定額小為替)と返信用封筒、本人確認書類のコピーを同封します。
本籍地のある役所の担当窓口に郵送すれば、1週間~10日ほどで返送されてくるので受け取りましょう。
2.転入届を提出する
引っ越しを済ませたら、引っ越し先の自治体にある役所で転入届を提出します。
転入届提出の際に、前述した転居届もしくは転出届を持参する必要があるので注意してください。
3.婚姻届を提出する
転入届の提出と同時に婚姻届を提出します。
役所の担当窓口に、記入済みの婚姻届と取得しておいた戸籍謄本、印鑑、本人確認書類を持参しましょう。
4.住民票の写しを取得する
転入届と婚姻届の提出を済ませたら、住民票の写しを取得しておきます。
氏名や住所変更の各種手続きに必要になるため、事前に必要部数を確認し、必要な数を取得しておきましょう。
5.マイナンバーカードの氏名を変更する
マイナンバーカードの氏名変更手続きを行います。
マイナンバーカードの持参と暗証番号の入力が必要になるので、事前に準備しておくとスムーズに済ませることができます。
暗証番号は、マイナンバーカードの発行時に登録した番号になるため、マイナンバーの「通知カード」を持参する場合には不要です。
6.国民健康保険・国民年金の氏名変更届を提出する
国民健康保険や国民年金に加入している場合は、住所や氏名変更の手続きが必要になります。
被保険者証と年金手帳、マイナンバーカードなどの本人確認書類、印鑑(本人以外が届け出を行う場合)を持参して手続きを済ませましょう。
手続きにかかる時間や内容は、自治体によって異なります。
居住地の役所で行う手続きの流れを事前に確認し、必要な準備物を揃えておきましょう。
また、窓口の混雑状況によっては手続きに時間を要することがあるため、1日で済ませたいときは、午前中のうちに手続きをスタートさせるとスムーズに進められます。
入籍手続きの詳しい情報については、こちらで紹介しています。ぜひご活用ください。
引っ越しと入籍の前後に必要な手続き一覧
引っ越しと入籍にともなう手続きは、役所以外で行うものも多くあります。
スムーズに手続きを済ませるためにも、氏名や住所変更などが必要なものを事前にリストアップしておくと良いでしょう。
ここからは、引っ越しと入籍の前後に必要になる手続きの例について紹介します。
氏名、住所変更の手続き
氏名や住所変更の手続きを行う必要があるものには、以下のような例があります。
- パスポート
- 運転免許書
- 銀行口座
- クレジットカード
- 郵便物
- 生命保険、損害保険
- 携帯電話
- 勤務先への届け出
- 通販サイト
- 各種会員登録内容の変更
上記の中には、変更手続きの際に本人確認書類や住民票の写し、マイナンバーカードなどが必要になるものがあります。
事前に確認したうえで、必要な書類を揃えて手続きを行いましょう。
氏名や住所変更の届け出に期限が設けられていない場合でも、変更手続きが済んでいないと使用できないものがあります。
スムーズに新しい手続きを行うためにも、速やかに変更手続きを済ませておきましょう。
生活に必要な手続き
入籍や引っ越しの前後には、新生活に必要な手続きも済ませておかなければなりません。
引っ越しの前には、電気やガス、水道、ネット回線などの解約手続きを行い、引っ越し後に再度契約し直す必要があります。
ライフラインの解約と契約手続きは、引っ越しの1週間前までには済ませておきましょう。
引っ越した当日から使用開始できるように手続きを済ませておかなければ、引っ越し後に使用できない期間が発生してしまうため、注意が必要です。
また、引っ越し前に居住していた物件が賃貸の場合、引っ越しの1ヶ月以上前には管理会社に連絡しておかなければなりません。
賃貸契約の内容によっては、退去日の2ヶ月前までに通知するよう明記されている場合もあるため、契約内容を必ず確認しておいてください。
まとめ
入籍や引っ越しにともなう手続きは数多くあり、スムーズに進めるためには事前の準備が欠かせません。
手続きが必要な項目のリストアップや用意しなければならない書類の手配など、手続き当日になって焦ってしまうことがないようにしたいものです。
また、入籍後には結婚の準備も並行して進めることが大切です。
結婚の挨拶から入籍までの流れや必要な手続き、準備について詳しくは結婚準備まるわかりBOOKで紹介していますので、結婚準備にぜひお役立てください。
今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました!